内海聡の『今こそ聞いて欲しい免疫の基礎②』
06 28, 2020
内海聡の『今こそ聞いて欲しい免疫の基礎②』
https://www.youtube.com/watch?v=T1yiWXAnmAQ
2020/06/16
↓
PS.ニコニコ動画で視聴できます。
https://www.nicovideo.jp/watch/so39434295
文字お越し、話し言葉的な部分をところどころ省いているところがあります。
免疫の基礎と題しまして今回は「重層防御」
前回、免疫には色んにあるんだのお話して、症状の重要性のお話をしました。今日は、実際にどんな防御ラインがあって、そこを意識するのが大事なのかということと、その重層防御ラインの中での最も重要な「粘膜免疫と腸の免疫」の話をしたいと思います。

<<免疫の基礎②>>
1.重層防御の種類
重層防御について
その授業も後でしますけども、所謂免疫と言うのは抗体とかね、免疫細胞のイメージしか、一般の人は無いわけなんですが、それは免疫の一部でしかないとお話したわけですね。
他にも免疫機構と言うのは実際に存在するわけで、それも重層防御と言うわけですが、重層防御で一番大事なのは表面上の防壁ですね。城の外堀とか、城塞ですか?壁みたいなもんだと思ってもらえればいいと思います。
もっとはっきり言うと皮膚とか、皮膚自体もブロックしている面があるからそれは大事なんですけども、そこもまたいろいろ生物システムが関係して、それもまた複雑に免疫を形成していると、これを理解するのがとても大事になります。
具体的に言うと、化学的機構、解剖学的機構、生物学的機構、大きく3つに分けられるわけなんですけども、
1.-1 例えば解剖学的機構だと、
皮膚そのものの存在とか、卵も命をつなぐものなんですけども、殻とかも、解剖学的な防御ラインになりますし、昆虫の固い殻とか、ああいうものも解剖学的機構としての免疫だとの捉え方は出来るわけですね。
それ以外の方が、もうちょっと免疫のイメージが出てくるかもしれません。
●例えば「皮膚」に「皮脂」、皮膚の油ですね、があったりしますが、これも弱酸性になっていてペプチドなんかも我々の体の周りにくっついたりしますから、これは免疫物質として作用します。ディフィシンとか代表ですね.
●それだけではなくて色んな「体液」も免疫機構を形成している。
例えば唾液とか代表ですね。
●あとは「胃酸」とか、胃酸なんかも皆さんがご存知のように、強酸性 塩酸で、これは強力な殺菌性を有していて、沢山の菌を殺すという作用があるわけです、これそのものが重要な免疫で、胃酸の出が良い方がいいですね。
●例えば胃酸の出を悪くする代表的な食べ方は、「偏食」とか「糖質まみれの食事」、あとは「野菜だけの食事」、そういう風な食事は胃酸の出が悪くなるということが科学的に分かっているので、その意味で私勧めてないところもあります。
1.-2 あとは生物学的機構、
これは、今日の腸の話に繋がりますけども、微生物が体内にいること、これによって他の菌と競合することによって、結果的に人間の体の感染を防ぐとか、ウイルスが菌に食べられると言うことで、ウイルスの感染を防ぐとか、これも間接的な防御機構になっているんですけども、その意味で例えば口の中の菌とか、腸の中の菌が大事だとみたいに言われていますよね。
2.粘膜免疫
で、そんな感じで色んな防御ラインがあるんですけども、その中で、最も大事なものこれが『粘膜免疫』になると思います。
粘膜って、人間の体生物の体は円筒に例えられます。ちくわでも良いですね、
●ちくわの外側、外気に触れているところ、これを簡単に言うと「皮膚」になります。
●中の穴の開いているところの空気の触れているところ、これを簡単に言うと「粘膜」というそういう構造になっています。
じゃ粘膜は小さいのかと思うかもしれませんけども、実際には粘膜の方が圧倒的に大きいことが科学的に分かってて、ひだひだになっているからです、名前では絨毛、これで表面積を非常に広げていて、まぁ諸説ありますが、大体皮膚の100倍200倍とか言われています。外皮より内皮の方がデカい。
実際にここが菌とかウイルスが入ってきやすくなるので、ここが非常に大事なラインになると言うことですけども。
●この粘膜例えば
「口」「喉」「食道」「胃」「大腸」も粘膜になっています。「呼吸器官に一部」も粘膜になっているとか。
●食べるモノだけでなく色んな所に粘膜があるわけですけど、
粘膜、そこに広がっている免疫細胞が一番多いことが分かっている。
全身の中で粘膜に分布している免疫細胞は6割から7割いると言われていて、要するに・・・・・・・・(聞き取れない?)より多いと言うことですよね。喉にあるのはワルターアイエルイントーリ(正確に聞き取れない?)と言ったりする。
腸の中にあるのはリンパ節がいっぱいあるんですパイエル版とかいったりして、沢山あって非常に重要な役割をしていることが分かってます。

3.腸管免疫の重要性
この粘膜免疫の中で、また分類されるんですけども、一番大きな役割をしているのが『腸管免疫』
今日は腸管免疫の話をしたいと思います。
腸内細菌が大事だと言っている人が多いと思いますけど、その割には腸管免疫をあまり知らないのが多いので、ここで是非参考にしていただきたいのですが、腸の拡大図(画像)を書いたつもり。
拡大図です、小腸とか大腸だと思ってください。
(画像を見ながら説明)
こうやって絨毛にひだひだになっています、もっと色々ひだひだ(画像が単純化)なっていると思ってもらってよいんですが、
ここ、粘液と言うのが当然ありますよね、湿っていますちょっと粘っこい、ただの水ではくっつかないので、この中にもいろいろと免疫細胞が入っている。ここに菌が来ても簡単には入ってこれない。第一防御ラインになっていると、これも非常に大事な免疫で、要するに粘液の出が悪いと(ウイルスが)入り易くなるということになる。
もちろんこれだけで防御しているわけではなく、例えばここにウイルスとか細菌とか、いまここを通り越して入ろうとする直前のイメージと捉えてもらえれば、
「来たと言うものに対して」、感知しようとするわけですね、レセプター見たいのがあります、伝達官みたいなのが。
城に攻めて来たら、城塞を上ってくるけど、見張りがいっぱいおりますから、「来たの察知」を次々に伝令を送る。
これは人間の体の中でもやっているのですが、腸に中でも行われて、ここいっぱい細胞を経由するんですけども、これは後日やるとして、それで「形質細胞」になります、これは抗体、抗体は医学でYマークで書くことに、これが配布されている状態になる。
粘膜だとIgAが主になるんですけど、検査でやるのは、IgGが多いです。これはあとで問題になるんですけど、ここに(Y)ウイルスが捕まる、あとうんこで出していく。ここに彷徨っているのは細胞が食べることもあります。
これも防御と言うことなんですけども。
こうやって腸の粘膜の表面とか、ちょっと入ったところかで、一番大事な免疫反応とか戦いが行われているわけですね。まさに城攻めといっしょ。
その意味でも腸がですね、荒れていないと言うことが、免疫を維持したり、免疫を強化するのにとても大事だと。
でも残念ながら今の人は、非常に腸が荒れているんですね。なぜ荒れるんだと、それはやはり、一番悪いのは、「悪い食べ物を食べている」から、次は「腸内細菌が少ない弱い、偏っている」。その理由からなります。
腸を弱らせる代表格は
「砂糖とか糖質の過剰」とか、あと菌に関係するものだと「抗生物質とか農薬系のモノとか、殺菌剤みたいなもの」とか、そういうものが腸を慢性的に荒らしていく。
あとは、ある菌の摂り過ぎ、
これは一番錯覚しているのは善玉菌ですね。良いと言われている菌ばかり摂っている人は大体病気になりやすいです。だから「発酵食品」「ビフィズス菌」「乳酸菌」ばかり摂っている人は、逆に悪くなることが多いので、そういう論文たくさんありますから、本当に注意してもらいたいなと思います。
人間が悪いと言っている菌は、悪い菌じゃないんですよ。良いも悪いもそこにはないんですね。例えば菌の専門家の藤田紘一郎博士も言っていることなんですけども、ただビフィズス菌、乳酸菌を摂るなと言うことではないのです、そればかり摂っていると逆効果になりますから、非常に注意していただきたい。
(菌のバランスが大事)善玉悪玉は同じくらいがちょうどいいと、だから汚いものも食べなさい、汚いものを触ったりしなさい。それが「菌活」と言う話に繋がるわけです。
腸の状態をそもそもの生物がある姿に保つ、良い状態に保つと言うことも免疫を上げると言うことにとても重要なことになりますから.
腸管免疫、粘膜免疫を考える時は意識していただきたい
次回は、今度よく言われる細胞のお話とか「自然免疫、獲得免疫」の話もしたいと思います
繰り返しますが、腸管免疫、粘膜免疫、これがもっとも大事なので一番配分が多いので、ここじゃなくて別の所が免疫だと思っている人が多いので、ここを本当に注意して欲しいなと思います。
関連記事
●ワクチン&マスクでGo To 奴隷化社会!医師内海聡の提言~ワクチンの正体最終回~
●ワクチンが義務化になるとどうなる?内海聡が陰謀論について言及‼~ワクチンの正体④~
●NHKに騙されるな!検証、ワクチンの有害性。マスコミは嘘をつく⁈~ワクチンの正体③~
●内海聡の医学的考察!打った人が感染症を広めるインフルエンサー⁈~ワクチンの正体②~
●これを知ってもワクチンを打つ?現役医師内海聡が警鐘を鳴らす~ワクチンの正体①~
●神回!感染症がなぜ重症化するのか?免疫の暴走、サイトカインストームとは⁈~免疫の基礎④~
●内海聡の『免疫の基礎③~ウイルスが侵入するとどうなるのか?~』
●内海聡の『今こそ聞いて欲しい免疫の基礎②』
●内海聡の『今こそ聞いて欲しい免疫の基礎①』 動画
文字お越しをお読みいただきありがとうございます。

